2016/08/22
実はインプラントの手術方法には、大きく分けて二種類あることをご存じでしょうか?。
ひとつは「二回法」と呼ばれる、手術を二回に分けて行う方法。
もうひとつは「一回法」と呼ばれる、工程をスキップして手術を一回で終わらせてしまう方法です。
それぞれに利点欠点があるのですが、簡単に言うと「二回法」は順を追って時間をかける為に失敗が無く、「一回法」は治療期間が短い代わりに、いくつかのリスクを抱えています。
この「一回法」の抱えるリスクはインプラントのシステム的な問題であり、これまでもいくつかの懸念が示されてきました。
歯科医療として十分に安全と言える範囲だとしても、患者様の健康を損ねる可能性を考慮すれば、とても安心できるものではありません。
その為、手術を絶対に成功させたい私は、今までのインプラント手術をすべて「二回法」によって行ってきました。
実際、私が30年前から施してきたインプラント手術の数々は失敗することなく、今も患者様のお口の中で元気に活躍してくれています。
しかしこの「二回法」では、手術をしてから活用できるまでの安静期間が長く、実際に歯の部分が入るまでに数か月もの時間を要するのです。
もちろん、患者様に「長い人生の中のたった5~6ヶ月ですから、我慢しましょうね!」とちゃんと説明をすれば、ほとんどの場合は納得して頂けます。
しかし患者様の立場からすると、「手術をしたその日に、すぐに歯が戻ったらいいのに!」というのが本音のところでしょう。
歯を失った患者様にとって、笑顔を作るということは大変なコンプレックスなのです。
もし、手術をしたその日の内に、すぐに歯を入れてあげられたら……。
これが30年前からずっと抱いていた、叶わぬ想いでした。
しかし、30年の歳月は歯科医療の技術を大幅に飛躍させました。
そして2016.5.20遂に「一回法」にも適した最新のインプラントシステムがノーベルバイオケア社から発表されたのです。
このシステムは従来の「一回法」に対する懸案事項が全て解決されており、これこそが私がずっと追い求めてきた想いの具現でした。
そのインプラントの名は「ノーベルパラレル・コニカル・コネクション」。
手術をしたその日、あなたの笑顔に輝きが戻る。
今、インプラントの時代が大きく変わろうとしています!