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歯と体の関係

2015/09/03

こんにちわ!プライムデンタルクリニック院長の野木です(^^)
寒い日から急に暑くなりましたね~
みなさん、お体の調子はいかがですか?

今日は、みなさんにとっても関係の深い「歯と体の関係」についてお話したいと思います

歯の病気には虫歯や歯周病いろいろありますが、実はこれらの歯の病気は口の中にだけ悪影響をもたらすわけではないんです・・・

「お口の病気はお口の中だけのもの」と思っていらっしゃる方はいませんか?

歯周病はお口の中の病気の1つですが、体のいろんな病気とも関連している・・ということが近年わかってきました。
今回は歯周病が全身にもたらす影響、また全身が歯周病に与える影響について5大疾患を例にお話をしたいと思います。

■糖尿病■

実は糖尿病と歯の病気は密接な関係にあると言われてます。
糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて歯周病になるリスクが高いという報告もあります。
逆に、歯周病の治療によって歯ぐきの炎症が改善すると、インスリンが働きやすい状態になって、血糖値が改善する可能性があるという報告もあります。

■心疾患■

心疾患は、食生活や運動、ストレスなどの積み重ねが引き起こす生活習慣病の一つです。
歯周病の人は、ない人と比べて心疾患を発症するリスクが高いことが報告されています。
また、歯周病が重篤であればあるほど、その発症リスクが高くなるとも言われています。これは、歯周病によって歯ぐきで産生された炎症性物質が血流を介して心臓血管にも影響を及ぼすためと考えられています。

■早期低体重児出産■

妊娠中の女性で歯周病の人は、そうでない人に比べて低体重児出産や早産する確率が高いことが報告されています。
妊娠中の女性は、つわりなどによって口の中の清掃が不十分になりやすいため、歯周病にかかりやすくなります。歯周病の細菌がへその緒を通じて胎児に影響するため、早期低体重児出産の確率が高まると考えられています。

■誤嚥(ごえん)性肺炎■

耳慣れない病気ですが、日本人の90歳以上の方の死亡原因のトップに入る病気です。
自らのツバや食べ物が誤って肺に入り、肺炎を起こしてしまいます。
これを誤嚥性肺炎といい、ツバの中に含まれる細菌が主な原因です。
歯周病菌は肺炎の原因となるものが多いので、高齢、認知症、脳血管障害、手術後など、食べ物の飲み込みを上手く行えない人は、特に注意が必要です。

■骨粗しょう症■
長年の生活習慣などにより、骨が弱くなる病気です。
全身的に骨が弱くなると、歯を支える歯周組織にも影響があると考えられています。
一方で、歯周病は、歯を支える土台となる骨を破壊する病気です。
その骨が弱くなると骨の吸収が進みやすくなるため、骨粗鬆症は歯周病を進行させる一因と考えられています。

いかがでしたか?
5大疾患だけでもこんなに歯の病気と密接に関係があるんです・・
これら以外にも、歯の病気が悪影響をもたらす体の病気がたくさんあります。

今回は歯周病について取り上げましたが、歯周病は定期的なクリーニングによって十分予防することができます。
できれば歯医者に行かなくて済むように、セルフケアを心がけましょう!!

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