二度とやり直す事の無い治療を目指して!
春を彩る桜の花も、野道を賑わす小さな花も、花はすべからく美しく私達の心を満たしてくれます。
そんな美しい花々も、根が腐ってしまえば咲くことは叶わず、おろか葉も茎も全て駄目になってしまうことでしょう。
今回はそんな根にまつわるお話です。
歯にも歯根と呼ばれる根があり、顎の骨の中に埋まっていることはご存知でしょうか。
歯根の中には更に神経が通っており、この神経の部分まで細菌で侵蝕されてしまえば、神経を取り除かなければいけなくなります。
歯根から神経が抜き去られれば、当然ストローのように歯根の中が空洞になってしまいますよね。
このままでは中で細菌が繁殖してしまいますので、生体にマッチした丈夫な素材で穴をぴったり塞ぐ必要が出てきます。
ところが、虫歯菌などの細菌は目には見えない小さな小さな厄介者です。
顕微鏡を使わなければ見えないような僅かな隙間でも、ここぞとばかりに入り込んできてしまいます。
そのため、一切の隙間なく完璧に封鎖しなければ、いつまた細菌に感染し、病気が再発するかもわからないのです。
歯根治療の難易度を激悪たらしめている要因はここにあります。
神経を取り去った歯根の空洞は極めて細く長く、複雑に枝分かれしていますので、空気や不純物を巻き込まないようにぴったりと埋めるのは至難の技です。
豊富な臨床経験、状況を正確に見極める観察眼、そして手先の器用さ、どれが欠けても成し得ない非常に精密なものなのです。
当然、患者様一人に対して十分な時間を掛ける必要があるため、当医院では一度に診る患者様は必ず一人に限定し、最高級の材料を使って集中して治療を行います。
みなさまが今後歯根の治療をする機会がありましたら、ぜひ歯科医師に頼んで術後のレントゲン写真を見せて貰いましょう。
結局の所、自分の身を守ることが出来るのは自分だけなのですから……。
【私が施術した、術後レントゲン写真】
根の先迄過不足なく白く写る充填物で満ち満ちています。
【他院とプライムデンタルクリニックの術後レントゲン比較】
赤丸で囲まれた歯は当医院の治療です。
根の先まで、白い充填物で満ちております。この様な治療が将来にわたり、根尖の病気を消すのです。
その赤丸の右側の歯は、よく見かける他医院の治療です。根の充填が充分ではありません。とても危険な状態です。